7月中旬に卒業生のH君から、「突然ですが、8月13日に徳島に行く予定があり、その際に酒井先生に挨拶に伺いたいと考えているのですが、ご都合いかがでしょうか。」と連絡があった。H君はバトミントン部だったので、昼の運動にちょくちょく付き合ってもらっていた。ある日はバトミントン、ある日はキャッチボール、またある日はAさんを交え卓球と体を動かした。「13日の件ですが、時間が分かれば教えてください。竹○に行ってもいいですが。」と返事を返した。

8月13日12:00?12:30に来ると連絡を受けたので、昼のランニングの時間を早め12:00前に栄養学科に戻ってきた。部屋に入る前、少し暗くなった廊下に目を向けると一人の女性の姿が目に入った。少しずつこちらに近づいてきて、「お久しぶりです。」と挨拶をしてきた。誰かなと思っていると、彼女は、「Sです。」と言葉を続けた。「そうか、Sさんか。髪型が少し変わったな。」。H君の同級生だった。メールで食事の話をした時に、H君から他のメンバーにも声をかけてもいいか問い合わせがあったので、「何人でも大丈夫。」と返信しておいたので、納得した。彼女の近くには、同級生のT君やS君の姿があった。

昼食は、蔵本駅前のいそろ○に行くことになった。店に入りテーブル席に座ると、H君が「結婚したことの話なんか聞いていますか」と尋ねてきた。寝耳に水ではないが、だからSさんも一緒にいるのかと納得した。私が教授として就任して以来、初めとのケースである。

Sさんは、美容関連方面で就職が決まっていたので、当初管理栄養士国家試験は受けないことになっていた。みんなが受けていた模試も一才受けない状態が続いていた。ある日、Sさんが、ある理由から国家試験を受けると言ってきた。これまで全然勉強もしてきていないので、受験を止めるように強く説得した。最後には、「あまり勉強していないやつらには、負けない自信はある。」と言い切った。結果は、合格であったが。

なんとなく嬉しい気持ちであり、また初めてのことなので、「何かお祝いをしょうか。」と声を掛けるが、Sさんは、頑なに辞していた。変なものを下手に貰うと、後がめんどくさいと思ったかもしれない。お祝いを貰うより、今の状態でいる方が嬉しいのであろう。

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