ニュースレター(第21号 平成30年度下半期版) (PDF 1.68MB)
起業や事業継承を支援する組織の構築:大学産業院
徳島大学長 野地 澄晴
同窓会の皆様には、日頃から様々にご支援をいただいており、心から感謝申し上げます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
さて、徳島大学は、来年創立70周年を迎えます。これを記念して様々な事業を展開することを計画しています。その事業の一つは、徳島にスタートアップ(新規テクノロジーを基盤としたベンチャー企業)が次々に生まれるシステムの構築です。そのシステムを、スタートアップ?スタジオと呼んでいます。映画のスタジオが映画を作成するように、スタートアップ?スタジオは、スタートアップを創立する組織です。
徳島大学認定のベンチャー企業は現在15社ほどあり、大きくなっている企業もありますが、ほとんどは厳しい状況になっています。そこで、起業のプロや投資家などをメンバーとするスタジオを作り、そこでスタートアップを創立あるいは育成していくことを計画しています。このような組織を徳島大学産業院に設置する予定です。
さらに、既存の企業で継承などに課題を持っている企業が日本に100万社あるとの情報もあり、この課題に対しても、新規事業などを導入しながら、事業継承を実現する仕組みも必要であると考えています。いずれにしても、特に中小企業が元気に活躍することが、地域の活性化に必要不可欠であると考えています。その活性化が、大学を元気にすることに繋がると考えています。
そこで、来年度から、起業家を育成する教育プログラムを立ち上げる予定です。ある投資家によると、18歳の起業家育成が重要であるとのことです。確かに、成功している企業の社長の一部は、大学生の時に起業しています。このような教育にも皆様からのご支援をいただければ幸いです。
最後に、企業と大学を結ぶ「企業と大学」というタイトルの月刊情報誌を本年11月2日の創立記念日に創刊いたします。この情報誌は、徳島の企業(関連企業も含む)を紹介し、学生、教職員に情報を提供し、一方、大学の情報を企業にも知っていただくための月刊誌です。御社の広告の掲載、寄稿などのご希望がございましたら、竞彩app排行榜らせいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
同窓会の活動状況
渭水会(総合科学部同窓会)
会長 濱尾 巧久
このたび、新たに渭水会会長に就任させていただきました濱尾巧久と申します。昭和40年に学芸学部を卒業し、小学校教員として38年間勤務して、退職後はいろんなボランティア活動をしております。どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、渭水会は本年度も、会員相互の連携を図る助成事業と、渭水会会長賞を2本柱として取り組んでおります。
助成事業は、平成29年度は5件の申請があり、どの事業も研修や講演会、作品展などそれぞれの主旨を生かし、すばらしい成果を上げていただきました。平成30年度も既に多くの申請を受けているところであります。
平成26年に新設した渭水会会長賞は、総合科学部への支援活動の一環で、学業成績優秀で、研究活動及び学生としての活動全般について模範となる優れた学生を表彰するものです。平成29年度より院生にも対象を広げ、学部生3名、院生1名に授与しました。これらの詳細については、11月発行予定の渭水会会報47号で紹介すべく、現在編集作業を行っているところです。
さらに、本年度は、平成31年に徳島大学が創立70周年を迎え、各学部でホームカミングデーを実施するということで、渭水会でも実行委員会を立ち上げ、参加型のイベント、パフォーマンスが実施できればと企画を練っているところであります。これから何度か会を重ねて具体的な内容を決め、同窓会と在校生を結ぶ意義ある事業にしたいと考えています。
なお、会報の内容や活動の詳細につきましては、渭水会Webサイトをご覧下さい。
渭水会ホームページ http://www.isuikai.jp/
青藍会(医学部医学科同窓会)
会長 櫻井 えつ
前期の活動報告以後、猛暑?集中豪雨?地震?台風と自然の脅威にさらされた夏でした。
昨年に続き被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
さて、今期の青藍会の大きな報告は以下のとおりです。
6月には青藍会報91号を発刊しました。引継ぎ92号発刊の準備に入っております。
7月16日の海の日には、青藍会総会評議員会を開催しました。事業報告?収支決算報告?事業計画?予算などが承認された後、各支部から活動状況報告がありました(東京支部?近畿支部?兵庫支部?岡山支部?香川支部?愛媛支部)。それぞれの地で同窓生の親睦の輪が広がりつつあることが伝わりました。土居俊夫先生(前腎臓内科学分野教授)?谷口寿章先生(前先端酵素学研究所疾患プロテオミクス研究分野教授)を名誉会員と承認。その後、昼食をかねた懇親会をはさみ午後より臨床神経科学分野佐光亘助教に青藍会賞の表彰と受賞講演がありました。引き続き、形成外科学分野橋本一郎教授、血液?内分泌代謝内科学分野安倍正博教授、顕微解剖学分野鶴尾吉宏教授による学術講演が行われ盛会裏に終了しました。
10月25日には、徳島大学医学部の蔵本祭と共催で青藍会講演会を開催いたします。講師には大阪大学栄誉教授で免疫学フロンティア研究センターの坂口志文教授をお招きいたしております。テーマは「自己と非自己の免疫学:新しい免疫医療に向けて」で徳島大学野地澄晴学長に座長の労を取っていただく予定です。切り口は異なりますが、ノーベル賞を受賞されます本庶佑先生と双璧の免疫学の大家で、今から楽しみにしております。
さて、次代を担う若い世代への積極的支援や運営費交付金の減額により苦労されている医学部への支援を微力でも行うことが青藍会の使命?目的であると考えておりますが、会費納入の低下などによる会計状況の悪化に対応すべく財務健全化委員会を新設しました。財政状況のため活動の縮小することは避けるべきものとして、かねてから検討しておりました青藍会報への広告募集や寄付募集に踏み切ることにいたしました。既にご協力いただける方々が手挙げしてくださっております。引き続き来年の徳島大学創立70周年記念事業募金とも併せて会員の方々のご協力を期待しております。
青藍会ホームページ http://www.seirankai-tokushima.jp/
栄友会(医学部栄養学科?医科栄養学科同窓会)
会長 津田 とみ
今、蔵本キャンパスで学んでいる医科栄養学科学生は、第52期生~第55期生。徳島大学が70周年を迎えるとともに、国立大学で唯一の栄養学の学科として誕生した本学科も60年を目の前に迎えています。
さて今期2018年度前半の同窓会活動としては、総会を6月16日(土曜日)に、本部と東日本支部、関西支部、九州?山口県支部からの役員?会員が出席し開催しました。本部や各支部での活動報告や今後の予定などが総会で承認されました。また今回で数名の役員が各地に栄転され、本部?各支部ともに役員は新体制となりました。総会に引き続いての学術講演会では、第19期生、卜部吉恵(ウラベヨシエ)氏(「“撫子“オーナー) に、実業界やマスコミで活躍している様子をご講演いただき、在学生だけでなく学生時代の彼女をよく知る教員や同窓生にも感銘深いものでした。卜部氏には同窓会活動にご尽力いただいたことに対し「栄友会賞」で称えました(写真1)。講演会の後は意見交換会で食事を楽しみながらの交流を深めることができました(写真2)。8月には阿波踊りで栄養学連を繰り出し、全国から集まった会員で汗を流して踊りました(写真3)。
毎年一回発行される会報を会員に送付し、大学創立70周年記念事業の御案内と寄付の願いは別途会員に送付となりました。名簿は3年毎に更新していますが、今年度が名簿発行年に該当しますので会員の近況報告も掲載する名簿の作成作業を現在行っています。
卒業生の業績につきましては日本栄養改善学会で功労賞を(第17期)上西一弘女子栄養大学教授と(第23期)酒井徹徳島大学医科栄養学科教授とが受け、先月の第65回日本栄養改善学会学術総会にて表彰式が行なわれました。一度に二人の栄友会メンバーが功労賞受賞という快挙であり、また同時に第37期生?佐久間理恵椙山女学園大学講師が同学会の奨励賞を受賞し受賞講演は高い評価をされました。その他の今季半年間の表彰も含め判りました範囲ですが下記にご紹介させていただきます。
- 平成30年度日本栄養改善学会『功労賞』:徳島大学 教授 酒井徹(23期)
- 平成30年度日本栄養改善学会『功労賞』:女子栄養大学 教授 上西一弘(17期)
- 平成30年度日本栄養改善学会『奨励賞』:椙山女学園大学 講師 佐久間理英(37期)
- 第59回日本生化学 中国?四国支部例会『学生奨励賞』 :博士前期課程2年 林眞由(50期)
- Kern Lipid Conference 2018 『Early Career Investigator Award』:博士前期課程2年 吉田里沙(50期)
- 第22回日本臨床内分泌病理学会学術総会『優秀ポスター発表賞』 :博士前期課程2年 新居紗知(50期)
- 第72回日本栄養?食糧学会大会『優秀発表賞』:博士前期課程2年 二宮みゆき(50期)
- 第72回日本栄養?食糧学会大会『優秀発表賞』:博士前期課程2年 二宮みゆき(50期)
- 第257回徳島医学会学術集会『徳島医学会賞』:博士前期課程2年 天宅あや(50期)
- 第23回フードファクター学会『Young Investigator Award』:博士後期課程1年 坂井麻衣子(49期)
- 『厚生労働大臣表彰』: 徳島大学病院栄養部 副栄養部長 松村晃子(14期)
また、各地の公立大学が栄養学の学部?学科を創設していますが、島根県立大学健康栄養学科名和田淸子(第13期)、長野県立大学健康発達学部笠原賀子(院10期)など、栄養学の新しい大学を作る栄友会会員が活躍しています。会員各自の活躍のみにとどまらず、このように次世代そして次々世代を育てています。今期も嬉しい報告が多いことは栄友会の誇りです。今後ともよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
(写真1)栄友会学術講演会参加者
前列中央が今回の講師?第19期生卜部吉恵氏
(写真2)栄友会総会意見交換会
(写真3)2018阿波踊り「栄養学連」
栄友会ホームページ http://www.eiyo.jimdo.com/
睦眉会(医学部保健学科同窓会)
会長 橋本 公子
平成30年度の睦眉会総会において、河田明男前会長の後任として会長を拝命致しました橋本公子でございます。本同窓会連合のニュースレターを見ますと、(会長の交代がなければ)本学同窓会長に占める女性割合は50%となります。女性会長として、同窓生と在学生を繋ぎ、母校の発展に寄与して参りたいと思っております。
さて、睦眉会では平成30年7月1日に総会を開催いたしました。参加者は47名と少なく、全国で活躍されている同窓生が徳島の地で再会する機会となる企画の検討が必要であると感じております。総会後の講演では、公益社団法人「認知症の人と家族の会」徳島県支部代表の大下直樹様から、「認知症の方と家族を地域でどう支えていくか」をテーマにお話ししていただきました。少子高齢社会を身近に感じながら、私人としてまた医療職者として、高齢社会のあり様を考える機会となりました。
本年度は、徳島大学創立70周年記念事業に向けた作業部会に参加しております。来年度の70周年記念行事の際には、ぜひ徳島に、そして母校にお立ち寄りください。また、グローバル時代に求められる人材育成を期待して、保健学科および大学院保健科学教育部の学生さんの国際交流促進のために助成を行いました。
睦眉会が皆様のこころの拠り所となるよう、取り組んで参ります。
睦眉会ホームページ http://mutsumi.web5.jp/
蔵歯会(歯学部同窓会)
会長 薦田 淳司
平成30年3月に、本学歯学部歯学科を36期生45名、歯学部口腔保健学科を8期生15名が卒業し、この蔵歯会に入会いたしました。卒業生の合計は2,048名になりました。なかでも、学内に7名、学外では岡山大学と大阪大学に2名ずつ、徳島文理大学に4名、高知大学、鶴見大学、大阪大学、昭和大学、獨協大学、新潟大学にそれぞれ1名と、多くの卒業生が教授として活躍しています。また各地の大学で准教授、講師等として、行政職等で多くの同窓生が活躍しています。また、卒業生の4割を越える人が開業医として地域に貢献しています。
蔵歯会は平成2年に創立され、本部では、庶務?渉外、広報、福利厚生、学術、会計の担当部署があり、定期評議員会、総会、支部長会議を4月に開催し、毎年会報誌を発行し、2年に1回会員名簿を作成しています。会員の慶弔時には電報?花輪等を送り、災害時には見舞金を支給しています。本部以外に関東、東海、北陸、滋賀、京都、大阪、奈良、兵庫、岡山、広島、香川、愛媛、高知、徳島、大学の15支部があります。
また、毎年12月に歯学部と共同で進学?就職ガイダンスを開催し、卒後10年ほど経て活躍されている卒業生と卒後間もない臨床研修中の卒業生による講演会を開き、歯学部生が進路を決めていくうえで必要な情報を提供しています。また、4月の総会の後には、歯学科6年次と口腔保健学科4年次の学生を招いて支部説明会?懇親会を開催し、支部における歯科の状況の説明と進路相談をしています。
蔵歯会ホームページ http://www.tokudai-d.net/
薬友会(薬学部同窓会)
会長 鳥取 桂
今年も台風や地震などで甚大な被害が発生し、加えて大変な暑さでした。心よりお見舞い申し上げます。
また、徳島大学創立70周年記念事業(2019年11月予定)へのご理解ご協力に対し、深く感謝致します。
さて、2018年5月に薬友会誌第15号(2年に1回発刊)約4000冊を会員向けに発送致しました。大学の先生方や編集に関わられた方々の熱意の籠った内容となっています。
愛媛県支部総会が6月9日、関東支部総会が10月7日、近畿支部総会が11月11日に予定されています。
薬友会の基盤は、同窓会やクラス会の開催です。薬友会事務局では、氏名、住所が記載されたタックシール、および名簿一覧表の提供を無料で行っています (http://www.tokushima-u.ac.jp/ph/campus_life/alum/reunion/)ので、ご利用頂き、是非会員相互の交流と親睦を深めて頂きたいと思います。
11月に会員名簿の発刊を予定しています。お手数ですが、メルアドを含めた最新情報のご提供にご協力をお願いします。
最後になりましたが、皆さまのご健勝とご活躍を祈念しますと共に、薬友会発展のために今後とも温かいご指導ご支援をお願い致します。
薬友会ホームページ http://www.tokushima-u.ac.jp/ph/campus_life/alum/reunion/
工業会(工学部?理工学部?生物資源産業学部同窓会)
理事長 大坪 潤一郎
皆様こんにちは。お元気でご活躍のことと存じます。
工業会の主な近況状況をご報告いたします。
さる5月12日全国16支部の支部長会議が開催され各支部の活発な活動状況、課題などが報告されました。引き続き総会では事業報告、決算報告、役員交替、 次年度事業計画、予算案、運営方法などが審議され承認されました。
総会後の記念講演は徳島ペンクラブ会長で写楽の会副会長の丁山俊彦先生から「写楽は阿波藩の能役者なり」の大変面白いお話をうかがいました。
総会日をまだまだ面白くし、多くの会員の方にご出席頂かなければと思います。
5月13日のホームカミングデイでは、母校理工学部、生物資源産業学部を多数の会員の方々がおとずれキャンパスツアーや研究活動、学生達のプロジェクト活動を見学しました。常三島地区の様変わりに多くの会員の方がおどろいておられました。
8月4日北陸支部設立総会。いよいよ北陸支部の活動が始まりました。楽しみです。
9月、第64号会報誌31,000部発行しました。海外にも届けております。
会員だよりとして、今期も経済界、産業界において多くのトップマネージャーや話題の技術者が誕生しております。嬉しいかぎりです、支部総会等いろんな機会でご紹介したいと思っております。
今期も会員の皆様とともに面白い工業会活動を進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
工業会ホームページ http://www.tokushima-u.ac.jp/kgk/
六一会(大学開放実践センター同窓会)
会長 佐々木 隆
平素は六一会の運営にご支援をいただき感謝いたします。
大学開放実践センター同窓会組織「六一会」は昭和61年大学開放実践センター創立と同時に設立されました。生涯教育の推進に貢献する、地域社会にも貢献することを目的に活動しています。
今年度も数多くの課題に取り組んでいます。
元大塚製薬常務執行役員でありました鳥取桂、薬友会会長に講演いただきました。夢なくして理想なし、理想なくして実行なしの講演は私たちを魅了しました。多くの会員が大塚製薬を好きになり工場訪問を予定しています。
また、読書倶楽部100回開催記念として総合科学部、依岡隆児先生をお迎えし「読書のススメ」を講演していただきました。大学とともにどう歩むか?これからも真摯な議論で前進を求めます。
昨年の大学祭講演会ではゲールッツ先生より「日本から見たドイツ、ドイツから見た日本」と題してすばらしい興味深い講演を頂き、今年度も引き続き再度講演をお願いしています。グローバリゼーションという課題に関わった知識の深化を得ることを求めます。
今、徳島の生涯学習というテーマで徳島大学日亜会館ガレリアに於いて展示会が開催され、大学開放実践センター及び六一会の活動も紹介されておりますので是非ご覧ください。学ぶという人間の特性をあらためて再認識する機会であります。
また同好会は俳句倶楽部「彩雲」をはじめ、各倶楽部で成果を得ています。 県内で俳句倶楽部「彩雲」、朗読倶楽部「はしばみの会」の評価は高いものがあります。 美術館倶楽部、ハイキング倶楽部、パソコン倶楽部も楽しく運営されており、同好会の発展が会員拡大の原動力になると考えています。
今年度もこのように楽しい活動を展開いたします。
春と秋、佐古4番町の眉山中腹にある蜂須賀家、万年山墓所で、地元保存会の皆さんと蜂須賀家墓所の清掃活動に参加し大変喜ばれています。
真摯な議論を踏まえ六一会アクティヴシニアの活動を求めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
卒業生紹介(ニュースレター)
各界でご活躍される卒業生をご紹介します。
渭水会
岡田 年弘 おかだ としひろ
NPO法人 江川エコフレンド 前理事長
江川奉仕橋かもクラブ 事務局長
吉野川市鴨島公民館 館長
1942年 徳島市生まれ
1964年 徳島大学学芸学部四小課程卒業
1992年 | 徳島県教育委員会生涯学習課社会教育主事 |
1995年 | 貞光町(現?つるぎ町)端山小学校校長 |
1998年 | 鴨島町飯尾敷地小学校校長 |
2002年 | 退職 |
2004年 | 鴨島町教育委員 |
2005年 | 吉野川市人権擁護委員(?2013年) |
1994年 | 徳島県教育委員会生涯学習課派遣社会教育主事会長 |
1997年 | 貞光町(現?つるぎ町)教育会長、同校長会長 |
2000年 | 徳島県学校ボランティア研究協議会長 |
2001年 | 麻植郡小学校長会会長、徳島県小学校長会理事 |
2005年 | 吉野川市鴨島公民館館長に就任。現在に至る。 |
2011年 | NPO法人 江川エコフレンド理事長(?2016年) |
(受賞歴)
三木康楽会賞(1977年理科、1980年特別活動)
徳島県教育功労者表彰(徳島県教育委員会)
吉野川市在住。1964年徳島大学学芸学部卒業。公立学校教員として38年間勤務。「教育は情念とアイディアである」との信念を持ち、専門教科の理科はもちろん、生徒会活動などの特別活動、人権教育や障がい児教育にも力を注いだ。
退職後は、鴨島町教育委員、吉野川市人権擁護委員などを務め、現在は吉野川市鴨島公民館館長として勤務。理科教諭としてのキャリアを生かした科学実験観察教室は人気を博している。10月より昭和?大正時代の地域の出来事や思い出を語り継ぐユニークな講座「昔を語り合う会」をスタートさせる。
日本の名水百選のひとつ「江川湧水源」を守ろうと、江川エコフレンド(2000年8月発足。現在はNPO法人)のリーダーとして、毎月1日の清掃活動を柱に、水質検査、河岸の花植え、地元の中学校と連携して環境教育などの活動を行う。2015年8月には、江川エコフレンドの主催で「日本三大河川シンポジウム2015」を開催。利根川?筑後川?吉野川の日本三大河川及び江川?新町川?正法寺川など県内の河川関係者が江川のほとりに一同に会し、河川環境の美化?保全の未来について語り合った。
また、2006年に環境美化保全ボランティアグループ「江川奉仕橋かもクラブ」を立ち上げ、吉野川高校と連携して花いっぱいの河川敷公園づくりに取り組んでいる。毎年6月には幼稚園?保育所?高齢者を招いて「ユリの花まつり」を開催している。
青藍会
濱本 恒男 はまもと つねお
医療法人社団医王会 丸の内トラストタワークリニック理事長?院長
1977年3月 | 徳島大学医学部医学科卒業 |
1985年3月 | 順天堂大学大学院医学研究科修了 |
1985年4月~1999年6月 | 順天堂大学医学部勤務(助手?講師) |
1999年7月~2004年3月 | 医療法人社団 銀座医院(副理事長?院長) |
2004年6月 | 丸の内トラストタワークリニック開設 |
現在、JR東京駅から一番近い場所で開業して15年が経過しました。地域住民はゼロで、患者さんは近隣のサラリーマンです。医師仲間から日本一高価な家賃のビルでよく開業できているねと質問されますが、医療保険収入だけではとっくに倒産しています。開業できているのは、都心部の立地を生かした産業医活動です。そのきっかけを作ってくれたのは予備校時代に出会った大親友の南部靖之君(現パソナグループ代表)で、徳島大学5回生の2月に人材派遣会社を創業し、私も創業者の一人として参加させてもらったことです。創業してから42年、会社は大きく躍進し、㈱パソナグループとして、創業以来変わらぬ「社会の問題点を解決する」精神のもと、多くの人材関連事業を行う会社に成長しました。その傘下には関連会社が60社、社員は全世界に1万人います。私はパソナグループの統括産業医として、全グループ会社の労働安全衛生法に係る仕事をしています。この会社と出会えたおかげで、医師としての人生が豊かになり、すべての社員と仲良く協力しあい、会社のいろいろな案件に関わりあえて、本当に充実した日々を過ごすことができました。60歳の還暦を迎えてからは、「ソーシャル?アクティビスト」としても生きていくことを決心し、いろいろな社会貢献活動をしています。徳島大学は創立70周年を迎え、野地学長先生ともお話しできる機会をいただき、今後母校にどのようにして少しでも貢献できるかを思案中です。ほかには、青藍会東京支部(会員数;450名)の事務局を40年間近く務め、社会保険診療報酬支払基金東京支部の審査委員を30年間務めてきました。あっという間の40年でしたが、これからも多くの仲間たちと一緒に精進したいと考えています。信念を貫けば、必ず道は開ける!
栄友会
増田 泰伸 ますだ やすのぶ
徳島大学医学部栄養学科 昭和61年3月卒業(第19期生)
キューピー株式会社 研究開発本部 技術ソリューション研究所 評価?解析研究部 部長
昭和61年 | 徳島大学医学部栄養学科卒業 |
昭和63年 | 徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了 |
昭和63年 | キユーピー株式会社入社 |
平成24年 | キユーピー株式会社 研究開発本部技術研究所 健康栄養研究部 部長 |
平成30年 | キユーピー株式会社 研究開発本部技術ソリューション研究所 評価?解析研究部 部長 |
平成元年~平成8年 | 高知医科大学 研究生 |
平成10年 | 高知医科大学で学位取得 博士(医学) |
平成21年~ | 徳島大学医学部 非常勤講師 |
平成30年~ | (公社)日本栄養?食糧学会 監事 |
平成23年 | 消費者庁「食品の機能性評価モデル事業」機能性評価専門チーム ヒアルロン酸チームリーダー 現在の機能性表示食品制度につながっている |
増田泰伸氏は、昭和61年に徳島大学医学部栄養学科を卒業され(19期)、昭和63年に同大学院栄養学研究科修士課程を修了されました。その後、キユーピー株式会社へ入社され、同社が日本で生産される鶏卵の約10%を扱っていることから、卵に含まれるリン脂質の神経行動薬理研究?商品開発や卵殻の骨への影響に関する研究開発など、卵の有用成分に着目した健康?栄養機能の研究開発に従事されました。特に、卵に含まれるコレステロールの研究やその正しい認知啓発、そしてアレルギーについては厚生労働科学研究の免疫アレルギー疾患予防?治療研究事業の海老澤元宏先生(国立病院機構相模原病院臨床研究センター)に協力し、「食物アレルギーの診療の手引き 2005」を作成につなげ、食物アレルギー患者さんの生活の質の向上にご尽力されました。
また、同社の主要カテゴリーであるマヨネーズの特定保健用食品「キユーピー ディフェ」や機能性表示食品「キユーピー アマニ油マヨネーズ」などの商品化にも携わられました。
最近では、十文字学園女子大学院の山本茂先生(栄養学科第1期)と共同企画のもと、ベトナムのハノイ国立栄養研究所との共同研究により卵殻カルシウムが骨量を増加させる効果を実証し、その成果は英文誌に掲載されました(S.Sakai, Y.Masuda et al. J Nutr Sci Vitaminol, vol.63, 2017年4月発行)。このように卵殻の持つ新たな価値に着目し、卵殻カルシウムの価値を国内だけでなく海外にまでビジネス展開し提供する取り組みなど幅広くご活躍されています。
睦眉会
市原 多香子 いちはら たかこ
徳島大学医学部附属看護学校 昭和62年卒業
香川大学医学部看護学科 教授
昭和62年 | 京都大学医学部附属病院 看護師 |
平成5年 | 佛教大学社会学部社会福祉学科(通信教育課程)卒業 |
平成7年 | 徳島大学医療技術短期大学部看護学科 助手 |
平成10年 | 徳島大学大学院人間?自然環境研究科人間環境専攻修士課程修了 |
平成13年 | 徳島大学医学部保健学科看護学専攻 講師 |
平成16年 | 広島大学大学院医学系研究科博士課程修了 |
平成21年 | 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 准教授 |
平成28年 | 香川大学医学部看護学科 教授(現職) |
徳島大学医学部附属看護学校(36期生)をご卒業後、京都大学医学部附属病院において、外科病棟?内科病棟の看護師として勤務されました。卒業と同時に通信教育課程のある大学に進学し、さらに大学院博士課程を修了するまで、看護の仕事と学業を両立する生活を続けられました。看護教員として21年間、短期大学から大学に移行する期間を含み、母校における看護師養成に熱心に従事されていました。平成28年には、香川大学医学部看護学科教授に就任され、成人看護学領域の学部教育および大学院教育等に邁進されています。研究では、現場の看護師が臨床で困ったこと、なぜそのようなケアを行うか等、看護現象を可視化することに熱心に取り組まれています。また社会活動として、健康増進のための調査研究や、看護師主催の研究会への協力?支援などを通して、看護職の看護実践能力の向上のため精力的に取り組まれています。
蔵歯会
田口 侑子 たぐち ゆうこ
徳島大学病院 診療支援部 主任歯科衛生士
平成23年3月 | 徳島大学歯学部口腔保健学科 卒業 |
平成23年4月 | 徳島大学病院入職 |
平成30年4月 | 徳島大学病院診療支援部主任歯科衛生士 |
歯学部口腔保健学科第1期卒業生の田口さんは、卒業後直ちに徳島大学病院に歯科衛生士として就職されました。また、優れた勤務状況から平成30年3月からは、業務を中心になって行う主任歯科衛生士として活躍されています。
徳島大学病院での歯科衛生士業務は、周術期口腔ケアや外来での歯周病のメインテナンスに加えて、各診療科の診療室の管理、患者の急変時の対応、学生教育まで多岐にわたります。病院内では、歯科衛生士業務がスムーズにこなせるように、歯科衛生士技師長を軸として、先輩の主任歯科衛生士と連携して業務に臨み、さらに自らの専門性を高めることが出来るように、日々研鑽に努めているそうです。主任となった現在、これまで追いかけてきた先輩方のように、ご自身が後輩たちのお手本となれるように努力しているとのことでした。
今年度からは新人教育担当となり、また同僚に口腔保健学科の卒業生も多くなるなど、縦の繋がりを大切に後輩の育成に力を注がれています。田口さんは、今後も先輩や後輩から良い刺激を受けながら、さらなる成長を遂げられると期待しています。
薬友会
松原 ゆき まつばら ゆき
松山市役所 保健福祉部長
徳島大学薬友会愛媛県支部副支部長
昭和57年3月 | 徳島大学薬学部薬学科卒業(薬化学教室) |
昭和57年6月 | 愛媛県奉職、西条中央保健所、県立中央病院、松山中央保健所、今治中央保健所 |
平成10年4月 | 松山市保健所(松山市へ身分移管) |
平成23年4月 | 松山市保健所医事薬事課長 |
平成26年4月 | 松山市保健福祉部副部長兼医事薬事課長 |
平成29年4月 | 松山市保健福祉部長(現在に至る) |
松原ゆき氏は薬学部薬学科を卒業後、愛媛県へ奉職されましたが、平成10年松山市保健所設置を機に愛媛県から松山市へ移られ、医事薬事行政、健康危機管理、感染症や救急医療対策等、市民により身近な部署で仕事に取り組んでこられました。
現在は松山市保健福祉部で、健康づくりの推進、社会保障制度の充実、医療体制の整備など、市民の皆様が「このまちで、いつまでも」安心して暮らし続けられるための環境づくりに尽力されているほか、超高齢化社会を迎え、「我が事?丸ごと」の地域共生社会の実現に向け、地域包括ケアシステムを推進し、関係団体、地域の協議体や市民の皆様とともに、地域の課題や地域で支えあう体制づくりに取り組んでおられます。
「すべての女性が輝く社会づくり」に国を挙げて取り組みが進んでいますが、松原ゆき氏は松山市役所初の女性部長として、国民健康保険?介護保険の予算や議会対応をはじめ、後進の育成や女性が活躍できる職場づくりなど、様々な分野でご活躍されています。今回のニュースレターのインタビューで、松原ゆき氏は日々「市民目線で、市民に寄り添い、スピード感を」という姿勢で仕事に取り組まれておられるということ、また公務員の皆さんには、『できない理由を考えるより、できる理由を考えるほうが楽しいですよ。』ということをお伝えしたいとのことです。松原ゆき氏には薬友会愛媛県支部副支部長として同窓会にもご貢献いただいております。今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。
工業会
中谷 聡志 なかたに さとし
株式会社フルノシステムズ 代表取締役社長
1983年3月 | 徳島大学工学部 電子工学科卒業 |
1985年3月 | 徳島大学大学院 工学研究科修了 |
1985年4月 | 古野電気株式会社入社 |
2000年3月 | 株式会社フルノシステムズ出向 |
2018年4月 | 株式会社フルノシステムズ 代表取締役社長 |
1985年に大学院修士課程を修了後、世界で初めて魚群探知機を実用化した、船舶用電子機器メーカーの古野電気に入社。
学生時代にヨット部に所属。その時に古野電気の航海機器に出会ったのが入社のきっかけ。いつかは自分で開発した機器をヨットに乗せて、航海に出るのが夢だった。
しかし、船舶用機器ではなく、当時新規事業として立ち上げた業務用端末(ハンディターミナル)の開発部署に配属される。以降20年間、業務用端末や無線LAN機器の開発に携わる。
2000年に、当時販売会社だったフルノシステムズと、開発?生産を担当していた古野電気の事業統合に伴い、フルノシステムズへ出向。
その後、システム導入部門、技術サポート部門、営業部門の責任者を務める。
2018年4月から社長。無線LAN(Wi-Fi)アクセスポイントで、文教市場でのシェアNo.1を目指している。
徳島大学同窓会連合会ニュースレター第21号
発行日: 平成30年11月2日
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